こんにちは、池田エスエス車検担当小林です。

車検は今や車を保有している私たちにとって必ず付いてくるイベント(!?)となっていますが、車ができた当初は車検というものはありませんでした。

前回までは世界各国で同様のルールで管理が行われている訳ではないとご紹介致しましたが、では今回はいつから車検制度が行われるようになったのかをお話したいと思います。

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国内で車検制度が始まったのは1930年。

バスやタクシーなど商用車の安全性を確保するための制度として制定されました。

一般の乗用車は対象外であり、この時代は車を持っていても一般利用であれば車検は必要ない時代でした。

車検の大きな変革期は1951年です。
戦後、車の所有率が増加した事に伴って「車検制度(道路運送車両法)」が定められ、車検が一般的にも義務化
されました。
これが日本の車検文化のはじまりです。

その後1955年に「自動車賠償保障法」が定められ、車検時の自賠責保険料が発生することとなりました。

1973年には軽自動車の車検が義務化、事実上全ての車に車検が必要な時代になりました。

この他、点検内容や合格基準も年々見直され、より厳しく水準の高いものになっていきます。
車社会が一つの山を迎える1980年頃には、世界的にみても厳しく高水準な日本の車検制度が確立されました。

80年代90年代は、車検が最も厳しかった時代と言えます。
車検をするには専門の業者に依頼するしかなく、費用も手間も時間も掛かった時代です。
その後、車検は徐々に緩和されていきます。

転機となったのは1995年に行われた車検制度の改正。
1995年の改正では「点検項目の大幅な削減」と「事前点検、整備を行わなくても車検が可能」というルールが
設定されました。

これにより、それまでディーラーや整備工場など専門の業者でしか行えなかった車検が一気に大衆化しました。

「スピード車検」や「ホリデー車検」と呼ばれる低価格で手軽な車検サービスも普及し、「ユーザー車検」と呼ばれる自分自身で車検を行う文化も生まれました。

2000年以降はこの流れが更に加速し、以前の「細部まで見る車検」に変わり今の「ユーザーのメンテナンスに任せる車検」という風潮が強くなっていきました。

このように、車検は時代と共にその内容を変化させています。

現在は規制緩和の方向に動いていますが、やはり緩くした分だけメンテナンスの問題など課題が上がっているのも事実です。

今後は緩和が続くかもしれませんし、あるいは厳しく強化されるかもしれません。
いずれにせよこれまでの流れを考えると、今の車検制度が延々と続くことは無いと思われます。

車を所有する方は車検を取り巻く事情をたまにチェックしてみてはいかがでしょうか。